「ジャパネスクとは・・・」

われわれの祖先は、人間の側から一方的に自然を見るのではなく、人間も自然の一部であり、生かされて生きているという観念のもと、自然の大きな回帰循環する時間の中で生きるということを「生活の知恵」としてきました。

きっと、祖先の五感は、自然とそのリズムを充分に体感していたのでしょう。

日本独特の風土に影響されながら、この知恵と体験を蓄積して発達してきたのが“共に生きる”“ともいき”という自然観、生命観であり、祖先が、先達が育て、培ってきた日本人の生活のありようです。(自然との限りない調和を求め、自然に随い敬いながら暮らしを営んできました。私たちは自然界の一員として、すべてのいのちのつながりを重んじてきたのです。)また、われわれの祖先は外国からの文化を一方的に受け入れるのではなく、全く異質なもの、対立するものを共存させ、調和・和合させて、それぞれの良さを生かし、日本化し、独特の新しい文化を創り上げてきました。

(歴史的に考察しても、和魂漢才・和魂洋才・和魂米才の経過、進捗状況、結果が示すとおりです。)

この新しい文化を創り上げる創造力(想像力)、生産力が共に生み出す“ともうみ”です。祖先が、先達が育て、培ってきた日本人の学問に対するありようであり、知らなかったことを知るという強い好奇心といえるでしょう。

 

また、われわれの祖先は、自分だけが幸せに生きるのではなく、周囲の人も一緒に、幸せに生きるということを生活の旨とし、個の利より衆の利を重んじ、現在も大切だがみらいをより大切にする社会をつくり上げてきました。これが共に幸せに生きる“ともさち”という倫理観、価値観です。

この“ともいき”と“ともうみ”と“ともさち”が日本人の基本的な精神的基盤であり、その基層には共に和む“和”(諍いや争いを避けて、調和と融和を旨とする。)という人生観、生活観が流れています。(目に見えないジャパネスク。)

この“ともいき”“ともうみ”“ともさち”そして“和”が、日本独特の形のある、モノ・コト・ワザ・文化を創り出してきたのです。(目に見えるジャパネスク。)

この目に見えない「ジャパネスク」と目に見える「ジャパネスク」の総称が、私たちNPO PLANT A TREE PLANT LOVEが提唱する日本の本質、日本のアイデンティティ、「ジャパネスク」です。

日本の、日本人の本質ともいえる「ジャパネスク」は明日を創るために、世界中が探し求めている普遍的なものになり、21世紀に生きる地球人にとって、共通の言語共通の感覚に成り得る可能性があると信じています。

そのためにも、祖先が、先達が発展させ、伝承してきた“ともいき”と“ともうみ”と“ともさち”そして“和”という日本人の世界観をもう一度強く、自信を持って取り戻し、さらに高め、世界中の人々に訴求し、理解してもらうことが必要だと考えます。

“ともいき”と“ともうみ”と“ともさち”そして“和”という「ジャパネスク」が近い将来、地球上の諸民族の心と生活をつなぐ接着剤としての役割を果たすことができるのではないでしょうか。そして、世界中が共に幸せに生きる「ともさち」の世界へ到達できればと考えます。

 

◎「私たちは、人と自然とが共に生きる“ともいき”、共に生み出す“ともうみ”、共に幸せに生きる“ともさち”を大切にしてきました。それら個々別々のものではなく、密接に関連しつつ、融和し複合し合いながら、私たち日本人のこころのうちに存在しています。そこに貫かれているのは、大いなる自然のもとにあって、人も生きとし生けるものも共に和む“和”の精神です。それは私たちの季節感やものの感じ方、宗教的心情やものの見方の根源です。

私たちが、いま、「ジャパネスク」と呼ぶ感性や美意識はその結晶です。それは経済至上主義のグローバル化が進行する現代において日本の誇るべき伝統であり、わが国の文化と精神の真髄です。そこにこそ、この国の風土に培われた、日本文化の特徴と、日本人の活力があるといえましょう。」

 

私は、「ほんとうの日本はどういう国なのだろう」という関心を基に、同志と共に10年あまり考察・研究してきました。すると、多くの発見があリ、驚きました。日本は「ふしぎ」に満ちた国でした。

実に「ワンダーランド日本」なのです。

その風土、その自然、そこに生きる民族の感性・意識・精神・歩み・倫理性・文化・芸術・学術・多様な産物・製品は、質がよく、独特で、面白く、美しく、味わいがあります。そして、これまで気づかなかった多くのことに驚き、心に沁みました。

日本は、知れば知るほど興味が湧き、世界に跨るべき魅力に満ちた国です。

「もっと知りたい。これが日本、これも日本。」との思いは、この発見から生まれました。そして、日本の真実と魅力を国民の皆さんにぜひ知っていただき、謙虚さと共に自信と誇りをもっていただきたい。

外国の人びとも、日本の本質を知って興味をもち「ともいき」「ともうみ」「ともさち」そして「和」の大切さを理解していただきながら頻繁に来日していただきたい。そして、日本を真の観光立国・環境立国・生活文化立国、科学技術立国へ、と願っています。

私は戦後民主主義のもとで、「日本人である」ところから、あまりにもかけ離れてしまった昨今の日本人の存在が残念に、もったいなく感じられるのです。

日本を「ワンダーランド」と価値づけ、「もっと知りたい日本」と呼びかけること。これまで、日本そのものの魅力と特長を、正しく総合的にPRする文化的プロジェクトがあったでしょうか。日本を知る、これは「国民的テーマ」だと申せましょう。国際化が進むいまだからこそ、検討に値するものと考えます。

幸いなことに、今の世界の人々の関心が少しずつ日本にむけられています。「何かいいことありそうな、行ってみたいな日本へ。」と感じ始めているのでしょう。その関心に応えるために、かろうじて現在の日本人に残っている古くからの日本人の世界観と日本という国の価値観や魅力を伝えていきたいと考えます。

日本の本質「ともいき」「ともうみ」「ともさち」そして「和」(ジャパネスク)を思うとき、欧米近代を超えた未来への可能性を強く感じ、これこそ国際的な普遍性を持つ次世代の価値観ではないかと思えるのです。地球市民すべてが願う「ともさちの社会」への基本となる価値観であろうと考えます。ご明察いただきたくご提案申し上げます。

「ジャパネスク運動」と、その目的。

日本が21世紀の世界に、真に貢献できることを願って提唱する価値観伝達の運動です。

  1. 日本人の3つの精神的基盤。それは共に生きる「ともいき」と、共に生み出す「ともうみ」、そして共に幸に生きる「ともさち」です。
  2. 「ともいき」と「ともうみ」と「ともさち」の基層には「和み」が存在しています。
  3. この日本人の4つの精神的基盤は「目に見えない日本的なるもの」です。
  4. 4つの「目に見えない日本的なるもの」から、日本独特のモノ・コト・ワザ・文化である「目に見える日本的なるもの」が創造・生産されます。
  5. 「目に見えない日本的なるもの」と「目に見える日本的なるもの」を総和して、「ジャパネスク」と呼びます。
  6. これが日本の本質であり、日本のこころであり、日本のアイデンティティ=「ジャパネク」です。
  7. 「ジャパネスク」を日本人に、日本在住の外国人に、そして世界に訴求。
  8. 「ジャパネスク」はいま、世界中が探し求めている普遍的価値観となる可能性が大です。
  9. 過去・現在の「ジャパネスク」を十分に理解し、さらに高め、究め、継承し、未来に向かって斬新で独創的な「ジャパネスク」を創造し、訴求し世界に貢献。(これからは、和魂世界才に努めることも肝心です。)
  10. そして、地球上のすべての人が共に幸に生きる「ともさち」の世界へ。

 

◎これが、NPO PLANT A TREE PLANT LOVEの提唱する「ジャパネスク運動」です。

 「ジャパネスク運動」共感企業を募集しています。メニューをクリックしてお読みください。なお、不明な点はお問い合わせをどうぞ、お待ちしております。

 

「ジャパネスク運動」の展開をわかりやすく図表のまとめてみました。

図‐A:日本とは ●図‐B:訴求活動 ●図‐C:NPO PTPLのサイト

ぜひ、ご覧いただき、ご意見をお寄せください。期待しています。

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