⑩メールデルフォート・ポンぺ(オランダ)

 カッテンディーケと共にヤパン号で日本に来たのがメールデルフォート・ポンぺ(オランダ)です。
医師で軍医として東インドの各地で勤務したのち、長崎におけるオランダ海軍による海軍伝習の第二次教育派遣隊の一員に選ばれ来日しました。
松本良順をはじめとする医者や医学生を教育し、「ポンぺ先生」と親しまれ、カッテンディーケ帰国後も長崎に残り、日本で初めての西洋式病院を設立しました。
帰国後もハーグで開業する傍ら、榎本武揚など日本人留学生の指導監督にあたり親身に世話をしました。
日本には5年間滞在し見聞記を残しています。
日本は水が豊富だし、南北に長くて変化があり、あらゆる物産が出て非常に多い、港湾もいいので、国民を養うには充分なものがあると指摘し、そういう点で、ほかのアジアの国々とは非常に大きな差があると言っています。
日本人は原始的な道具、原則的な手段で不便を切り抜ける独創的な手段に富んでいる、西洋人は理論からはじまるが、日本人は現実的な物づくりの才に恵まれていると、日本人の資質を言い当てています。

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