⑱エドワード・シルベスタ・モース(アメリカ)

 日本の子どもが非常に大事にされていたことは、外国からきた人間がほぼ例外なく驚いたことでした。
大森貝塚の発見者として有名なエドワード・シルベスタ・モース(アメリカ)は、1877年(明治10)に東京大学の教授に就任し、日本の庶民生活の素直な印象を語った見聞記を残しています。
そこには温和で礼儀正しく律儀な庶民の姿が描かれていますが、とくに、世界中に日本ほど子供のために尽くす国はなく、また日本の子どもほどよい子どもは世界中見てもいないと確信すると子どもたちのことを注目しています。
この国の子どもたちは親切に取り扱われるばかりでなく、他のいずれの国の子どもたちよりも多くの自由を持つが、その自由を乱用することはない。
日本の子どもが受ける恩恵と特典とから考えれば、彼等はいかにも甘やかされ増長しそうであるが、ところが世界中で両親を敬愛し老年者を尊敬することにおいて日本の子どもに如くはない。
汝の父と母を尊敬せよ・・・・これは日本人に深く浸み込んだ特性であると書いています。

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